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第2章 肥満の判定

「体格指数」で簡単に
肥満とは、脂肪組織に正常以上に脂肪が蓄積した状態です。人間の体内で最も多い構成成分は、体重の50~60%を占める水分で、次が脂肪分です。脂肪分が体重に占める割合、つまり「体脂肪率」は、正常男性で15~20%、正常女性で20~25%が適正と考えられており、男性で20%、女性で25%を超えますと、肥満と判定されます。

体脂肪率は、二重エネルギーX線吸収測定法と呼ばれる方法などによって正確に測ることができますが、肥満かどうかは身長と体重から簡単にはじきだせます。これは身長に対する体重の比率が、脂肪の蓄積量に関係していることが分っているためです。

今日よく利用されているのは、「体格指数」:Body Mass Index(BMI)と呼ばれているもので、世界共通の肥満判定の物差しともいえます。体格指数は 体重(kg)÷[身長(m)× 身長(m)]の式によって計算します。身長の単位はメートルです。

正常値は22で、25.0以上を肥満と判定します(2000年日本肥満学会肥満症診断基準検討委員会)。ちなみに同委員会では、25≦BMI<30を肥満(1度)、30≦BMI<35を肥満(2度)、35≦BMI<40を肥満(3度)、40≦BMIを肥満(4度)と分類しています。



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